一般的に、顔が歪む。というと顎が歪んでいる。鼻が歪んでいる。などと悩む方が多いです。
私も長い間、その悩みを解決するためにどうしたらいいかを考え、そのための技術を磨いてきました。
しかし、常識にとらわれず、疑え。を信条にしてると
新しい考え方が見えてきました。
(もしかしたら既にそこに行き着いている先輩方もいるかもしれませんがセミナー等に一切いかないので、あくまで自分の中で表現できる新しい考え方ということで)
○まず前提として、
ヒトの身体は、止まるべきところが止まっているから、動くべきところがスムーズに動くことができるという特性があります(これを共同と分離という)
つまりは、どこのパーツに対してどこのパーツが動いているか。を常にこだわることが、ヒトがスムーズに動くために必要と言えます。
これはクラニオ[頭蓋骨]も同様です。
これまでは、クラニオをできる限り左右対称に持っていくために、
左に対して右。右に対して左。を調整していき、バランスのいいところで合わせていました。
クラニオに携わり始めて7年目になりますが、これだけでは自分の理想とする結果を出しきることはなかなか叶っていませんでした。
(その時のベストはもちろん尽くし続けてきましたが)
そこで、先ほどの[共同と分離]の概念に戻って、考えた結果、
左右のことを考えるのではなく、
首に対してクラニオがまっすぐか。を考えました。
どういうことかというと、首を長く伸ばせとか、顎を引け。などの指摘以前に
顔や顎に悩みを持つ方は、首に対して、後頭部がズレている。
その後頭部の位置につられて眼球がズレているだけだという事に気がつきました。
先日のブログ記事に書きましたが、眼から入った情報は、神経を介して後頭部のエリアに辿り着きます。
そしてその情報は後頭部の筋肉を伝って背骨全体に辿り着くくらいの影響力を持っています。
(写真はこちらから使用)
例えば、顎の先端が左にズレていて、顔の右半分の面積が大きいと感じる方は、首に対して右の後頭部が落ちていることが多いです。
こういう方は、伸ばした首に対して右の後頭部をさらに伸ばそうとすると、鼻・口・顎がセンターラインに揃います。
おそらく
口を大きく開くといつもよりスムーズに開き、嚙みしめると左右とも噛み合わせが合うように感じると思います。
わかりにくい方は、右の後頭部を元に戻して同様な動作を行い、違いを実感してください。
後頭部を首に対して正すと最初は世界が斜めに感じますが、徐々にピントが合い慣れてきます。
変化を恐れず変化を楽しむ。
まずは常識を疑うところから。
Personal Face Trainer
木村祐介