眉間と鼻の延長線上にアゴ先(オトガイと言います)がきている状態がまっすぐと言われていますが、
大体の方は左右どちらかへずれているようです。これには様々な理由が挙げられますが、
実は握る指の力・特に親指を除く4指の力が強い方にアゴ先が引っ張られズレている可能性があるとしたらどうでしょうか。
親指を除く手の指筋を包み込む筋膜は『爪の中』から始まり
『手のひら』を通って『肘の内側』を経由したのち、胸の『大胸筋』へ繋がっています。
『大胸筋』は胸の骨や鎖骨と腕の内側につく表層の大きな筋肉ですが、
実はこの『大胸筋』がアゴの方向性に強く影響を与えています。
アゴのフェイスラインと鎖骨をつなぐ筋肉に『広頚筋』という薄く広大な筋肉が存在します。
あまり馴染みのない『広頚筋』ですが、顔にとっては非常に大切で
表情筋をぶらさげている頭やおでこの筋肉と上下間の張力で表情筋を保ってくれています。
裏を返せば『広頚筋』の強い方のアゴ先や口角が下方に引っ張られやすい状況になるわけです。
例えば、
右の指の握る力が強いヒトは、『アゴ先は右に引っ張られます。』
『口角は下に下がりやすく』『ほうれい線も右側が長くなりやすい』
相対的に『右のアゴ関節はボコッと外側に突出し』『口を開けると下顎は左に流れてしまいます。』
例えるなら左の鎖が短いブランコみたいなものですか。。
この状態で下を向いて携帯などを操作し続けていると左の広頚筋が縮んだままになりますので、
首の横シワが気になるようになる方もいるかもしれません。
アゴのバランスが気になる方は、反対の指の握る力をつけたり全関節が開けるようにストレッチをしたりすることから始めてもいいかもしれません。
Personal Face Trainer
-木村祐介-