『頭蓋骨って動くの?』『大きくなったら動かないんじゃないの?』
よく聞かれる話題であり、動かないと仰るドクターの方々も日本にはまだまだいらっしゃるそうです。
しかし1896年でのアメリカを皮切りに欧米ではオステオパシードクターD.O.(Doctor of Osteopathic Medicine)
という頭蓋骨の動きを利用した医療も存在するくらい当たり前に捉えられています。
そもそも頭蓋骨に対して『動く』という日本語を使うと語弊がでます。
頭蓋骨は肘や股関節のように意思を持って動くことができないからです。
そして頭蓋骨の構造はプレートが隣り合っているようなものなので、肘を伸ばす!みたいに目に見えてわからないため、
へりくつをいうのが好きな方は、『頭蓋骨は動かない』と断言するのだと思います。。。
頭蓋骨のつなぎ目に血管や神経があるのにつなぎ目が固まっていたら、血管や神経はどうなってしまうのでしょうか。。。
皆さんもご存知のように頭蓋骨は脳を守るために存在します。
『脳圧』という言葉があるように、脳内の圧力が『亢進』したり『低下』したりするわけですが、
その『脳圧』は生きるために常に一定に保とうとします。
その際、『頭蓋骨の動き』が『脳圧』のコントロールに一役買っています。
我々が行う『頭蓋骨を調整する』とは、
本来、『呼吸によって動いている頭蓋骨』を『呼吸に合わせて正常に動けるように誘導する』ことを指します。
また、脳内を循環する液体『脳脊髄液』の滞りが原因で高まっていた『脳圧』を下げ、
『脳内のコンディションを調整』している。という意味合いも持っています。
この時、頭蓋骨のつなぎ目で起きていることは『緊張』と『弛緩』です。
液体が滞り『脳圧』が高まると頭蓋骨のつなぎ目(縫合)が『緊張』します。
この状態を一般的に頭蓋骨が膨張して顔が大きくなった。頭が痛くなった。などと皆さんが表現する状況です。
呼吸でいうと『吸う時』『吸気』のタイミングです。
その頭蓋骨の膨張状態、緊張状態が起こると『それ以上膨張してはまずい』と脳が判断し、
頭蓋骨つなぎ目の緊張を『弛緩』させます。(これを専門用語で『伸張反射』と言います)
この状態が一般的に頭蓋骨が収縮して顔が小さくなった。小顔になった。などと皆さんが表現する状況です。
呼吸でいうと『吐く時』『呼気』のタイミングです。
と色々な角度から表現してみましたが、総合的に何が言いたいのかと言いますと。。。
頭蓋骨は呼吸とともに動いているというルールがあり、
小さくしたいからとグッと押し込んだところで次の吸気のタイミングでまた緊張が起こり頭蓋骨は膨張を始めます。
これが正常です。僕がやっていることは、、
呼吸に合わせた頭蓋骨のリズムを感じ、動きたい方向へそれを誘導させ、
気持ち良く脳や頭蓋骨が居られる状況を作り出すことです。
脳圧が正常になり、頭蓋骨もストレスなく『緊張』と『弛緩』つまりは『動く』ことができるようになれば、
本来そのヒトが持つ、顔の大きさや肌のツヤに近づきます。
『頭蓋骨は生きている。』
『注意深くイメージすれば見えてくる。』
Personal Face Trainer
-木村祐介-