みなさんのかかとはまっすぐ立っていますか?(かかとの角度)
かかとの内側面が正面から見えていませんか?(かかとの向き)
駅のホームなどで人を見ていると、まっすぐ立たずどちらかに体重を乗せて立っている姿をよく見かけます。
『かかとが外側に寝ている状態』です。この場合『靴のかかとの外側部分が削れやすくなります』。
また、日常に街中ですれ違うほとんどの方は『つま先が外を向いて』歩いています。
つまりは『かかとの内側面が正面から見えている状態』です。
どうすればいいか・・・
『かかとの内側同士』を『平行』に保つとつま先含め足裏はまっすぐ身体と同じ方向を向けるようになります。かかとを寝かすことも難しくなります。
普段慣れていない方は内股になっている気分ですが続ければこのポジションに必要な筋力が付いてくるので慣れます。
そもそも『つま先の軸』は『親趾と人差し趾の間あたり』で、親趾上ではないのでやや内股イメージでちょうどいいです。(下駄の前坪部分です。)
足首から下にある甲とか足底と言われるエリアには『土踏まず』に代表する、『アーチ』と言われるバネの働きをする構造がいくつか存在します。
土踏まずは『内側の縦アーチ』、小趾側は『外側の縦アーチ』と言います。
構造上、内側の縦アーチを『つま先の足』、外側のアーチを『かかとの足』と呼ぶ事があります。
つまり問題の『かかと』は『外側の縦アーチ』に大きな影響を与えます。
(アナトミートレイン第二版より)
かかとの外側には外くるぶしがあります。この外くるぶしを膝の方へたどると『腓骨』(ひこつ)という一本の細い骨でできている事がわかります。
この腓骨は体重を乗せるための骨ではなく、下半身のバランスをとるために存在していますが、
中でもお尻の坐骨から出ているハムストリングスという筋肉(のうちの大腿二頭筋)が腓骨を強く上方へ引き上げています。
この大腿二頭筋は骨盤の後ろ側を支える『後・仙結節靭帯』と筋膜で連結しています。
『後仙結節靭帯』は骨盤の間にある仙骨が後下方に落ちないように支えてくれるため、機能しないと
仙骨から背骨までがまっすぐ立てない状態になります。
つまり・・・
かかとの角度や向きがまっすぐに立てていない人は、
足の小指側に存在する『外側の縦アーチ』・スネの外側を支える『腓骨』・
ももの裏側に存在する『大腿二頭筋』・骨盤を後ろからガッチリ支える『後仙結節靭帯』。が機能しにくい状態であり
骨盤の中心である仙骨が位置異常を起こし、その上にある背骨や頭蓋骨にも影響を与えることとなります。
ソファにダラっと座ると足首かかとを寝かしたポーズをとりたくなるのはこのつながりによるものです。
まさに『かかとがまっすぐ立つこと』は、『身体が立つための土台』だと言えます。
『みなさんはかかとの内側を平行にして立てていますか?』
『正面からかかとの内側が見えてはいませんか?』
Personal Face Trainer
-木村 祐介-