『横隔膜』とは肺とお腹をセパレイトする大きな膜です。
牛でいうハラミやサガリの部分です。
通常、息を吸うと『肺が膨らみ』『横隔膜は下方向に押し下げられる』と
『肋骨』は『左右に広がり』、『腹圧』が高まります。
構造上、
『心臓』は『横隔膜の左側』に『上から』乗っています。
『肝臓』は『横隔膜の右側』を『下から』支えるように存在しています。
つまり『横隔膜』としてストレスを受けやすいのは上から乗っかられている『左側』と言えます。
横隔膜は身体のもっとも深いところに位置する『筋膜』です。
この筋膜はディープフロントライン(DFL)と言ってインナーに存在する骨や内臓、筋肉などを包み込み
『その場にその形のまま留まろう』としてくれています。
グレープフルーツで例えると輪切りした時に実をその形に留めておく白い線維がそれです。
その『インナーの筋膜』は骨盤の中や内臓、横隔膜を包んだまま肋骨や喉周りへと上がり、
アゴ関節を動かす筋肉たちを包み込みます。
これは経験則ですが私がアゴ関節周りのアプローチを行う際、8割くらいの方は左側が内側へ凹んでいます。(下顎頭の内旋)
先述したように、左の横隔膜は『心臓』により下方向へのストレスを受けやすいため、
『左側の横隔膜から上』の深い筋膜は、下内側へと引っ張られていることが容易にイメージできます。洋服をみぞおちで下に引っ張っている感じ)
つまり、脊柱の姿勢不良で肋骨あたりが左に倒れている人は心臓の位置が下方へずれ横隔膜を押すため、アゴ関節の位置異常を起こしていることが考えられるのです。
この際、必ず左の肋骨は外方向へ広がっています。(構造上、横隔膜が緊張すると横隔膜は広がる性質があるため)
左のアゴ関節がガクガクなる方は、
背筋を伸ばし、左のみぞおちに指を突っ込んだ状態で顔を天井に向け、大きく鼻から5呼吸してみてください。
左の横隔膜の位置が改善され、左のアゴ関節が改善されているかもしれません。
『内臓の位置を改善して顔を改善する』
『インナーはインナー同士で助け合い、インナーとアウターも助け合っている』
Personal Face Trainer
-木村祐介-