• 左で荷物を持った方が良い3つの理由 Vol.34


     

    皆さんはバックなどの荷物を持つ時、右手で持ちますか?左手で持ちますか?

    これは経験則ですが、ほとんどの方は右側の手や肘、肩などで荷物を持つ方が持ちやすいとおっしゃいます。

     

    人間が動くための軸は上下、左右、前後の『3軸』で構成され立体的に動いています。

    人間は地球に存在する限り重力の影響下でまっすぐ立っている必要があります。

    人間が荷物を右手で持つと単純に重心のシフトチェンジが起きて上半身は右側に倒れようとします。

    これでは立っていられないので、主に左側の筋肉たちがセンターに戻ろうと筋肉を作用させます。

    重たい教科書が入ったバックを幼少期から『右』で持ち続けているとカバーするかのように『左』に身体の筋膜が引っ張り続け、

    結果、『左』肋骨あたりが潰れて傾いた過緊張姿勢がスタンダートになってしまいます。『右』の体幹は抜け、肩甲骨は首頭方向へ引き上げられ、

    左右の肩甲骨の高さが異なるかもしれません。

     

    前回のブログでも話したように左の横隔膜の上には心臓が乗っているという構造上の問題で、そもそも左側の肋骨や肩甲骨周辺は緊張しやすいです。

    ですので、『右』でバッグ等の荷物を持つ習慣があり身体のバランスがなんか変だなと思う方は左側で持つことをお勧めいたします。

    その時のポイントは左の肋骨を上方向に目一杯引き上げておくことです。これで背骨がまっすぐになった感じを感じられるはずです。

     

    では、幼少期からの癖を逆転させるべく『左』で持つとどうなるか。

    1、『左』の肋骨周囲の筋緊張が解放されて背骨がまっすぐになるための力が全身に入るようになります。

    2、『右』の肩甲骨が引き下がって脇下の体幹が安定し、肩と肩甲骨がスムーズに動くようになります。

    3、『左』のグリップ力が増すので、左肩のインナーマッスルが働きやすくなります。それにより筋膜的関連からアゴ関節のスムーズさが向上します。

     

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    (出典:http://www.shefinds.com/)

     

    右でバッグを持ち続け左側の肋骨周囲が緊張している人は、右の肩甲骨が上方へシフトしてしまいます。

    これは右脇下の筋出力が低下し、ショルダーパッキングができていないことを指します。

    肩甲骨が異常な位置にあるということなので、この状態でトレーニングや肩を使う運動をすると肩だけを多く使ってしまうことになり、

    肩の前側や首回りが痛くなりやすいです。(ショルダーパッキングについてはこちらの記事を。

    (右利きでも右手を床についたエクササイズや右で引くエクササイズが上手にできない方が多い理由の一つと言えます。)

     

     

     

    『身体は基本助け合いで生かし生かされている』

     

     

     

     

    Personal Face Trainer

    -木村祐介-