治療やトレーナーの業界にいると腰をかばって首が痛くなったりするんです。
と説明したりすることがあります。おそらく業界の人は1度は使うフレーズです。
一般の方もかばうイメージ湧くと思います。
では実際なんで腰が首に、首が腰に影響を与えるのかと言いますと。
人間の身体では骨は骨膜、筋肉は筋膜、内臓は内臓膜で覆われそれを守っています。
脳から出ている神経(脊髄)も髄膜で覆われています。
この膜は層になっていて一番外側の硬い層を『硬膜』といい、
脊髄膜の外側の硬い層を脊髄硬膜と呼びます。
そして、
この脊髄硬膜は後頭骨(後頭骨孔という首との境目)と頚椎の2番目と3番目(上から1−7番と呼ぶ)、
さらには仙骨にのみ付着しています。つまりはそれ以外には付着してはいません。
4箇所にのり付けしたようなイメージでしょうか。
腰痛の原因は骨盤と仙骨にある関節(仙腸関節)の動きが悪くなったり、引っかかったりすることが
大半であると言われています。実際仙骨を触ってみると、左右にねじれていたり、後下方に落ちて仙骨が出っ張っている人も多いです。
仙腸関節は他の動きに合わせて2mmほど可動性があり腰などの動きに対してクッション的な働きをしているので、
仙腸関節のトラブルは腰のトラブルにつながることは容易に想像できます。
そして先述したように脊髄硬膜で頚椎の2番3番につながっているので、影響は首へとつながるわけです。
いわゆるとばっちりです。
ちなみに、頚椎2番3番と後頭骨が連動してつながっているということは、
間の頚椎1番が孤立してずれやすいということになります。
治療の参考にしてみてください。
ちなみに私は首が痛い人、頭蓋骨がずれている人は仙腸関節からアプローチするようにしております。
『骨盤のズレは首のズレ。木よりも森を見る。』
REMINd
Personal Face Trainer
-木村祐介-