『トレーナーの見本と自分のフォーム。
見た目同じなのになんか効き方が違うような気がする。』
これはパーソナルトレーニングあるあるです。
目に見えていることを真似するだけだと実は効きにくいということを書きます。
ものと地球との間には「作用と反作用」という力が存在します。
押した力と同じ力が真反対に跳ね返ってくる。という仕組みです。
ちなみにこれがないと壁に触れただけで壁に穴が空きます。これをベクトル(方向)
で考えてみたいのですが、
立って止まっている状態→真下に力が働き床が真上に押し返している。
スキーなどでサイドに止まる時→斜め下15-30度の方向へ力を加える。
前に進む→後ろ下15-30度の方向へ力を加える。
と考えられます。
何が言いたいかというと、前に進みたければ足の力は後方に入れているんだということです。
ただしこれは一般人が外から見てもわかりません。床と足底とのやりとりですので。でもここに冒頭の疑問に対するヒントがあります。
これは悪い例で肩がすくみ、お尻が出てしまっているためただ苦しいだけです。作用反作用の力を活かせていません。
(画像はこちらから)
Push Up(腕立て伏せ)をするときに肩や首に力が入って胸や脇に効きにくいとき、もしくは腕が痛いとき、
床に対して15-30度後下方にグッとつま先を引っ掛け、床を押してみます。(グリップを利かす)
ちょうど爪先立ちをしているような状態です。
これがその状態。つま先で床を押しています。
(画像はこちらから)
すると、お尻が締まり、背筋が伸び、頭とつま先との線上にカラダがピンと伸び、
体操選手のようなフォームになります。
うまくできて入れば勝手に脇や胸に効いているかもしれません。
これは、身体の後ろ側を包む筋膜が足の爪から足底を通って、背中から頭、おでこまで繋がっていることを利用し、
床にグリップを効かせた力を頭まで伝えていることを意味します。
(アナトミートレインより)
腹筋で首が痛くなってしまう方は、かかとをお尻側へ床を15-30度の方向へ押すと
背筋が伸びて腹筋に効くようになります。
ヒールを履いているのに、膝が曲がって歩き方が変な女性多いですが、
これは足のグリップがなく、何も考えずに真下方向に力が加わっているため
膝が曲がったり、足ゆびが曲がったりしていると考えられます。
『後ろ下15-30度の角度に押しながら背筋を反対方向に伸ばしていくととても綺麗な歩き方になる」です。
トレーニングをする際のコツにしてみてください。
『目に見えないところにヒントがある』
『地球の力をうまく利用する』
『手足のグリップを利用する』
REMINd
Personal Face Trainer
-木村祐介-