• 『肩甲骨を寄せる』の理解を変えると肩は凝れなくなる Vol.58


     

    『肩甲骨を寄せて、姿勢をよくしよう!』という言葉

    みなさん必ずどこかで耳にしたことはあると思われます。

    スポーツクラブ。整体。TV。雑誌。etc.

     

    これは『肩甲骨が開くと、猫背になって美容にも健康にも良くはありませんよ!』

    という意味が込められています。

     

    しかし、この『肩甲骨を寄せて!』

    というフレーズが一般化し過ぎているせいで疑問に思わないかもしれませんが、

    『肩甲骨を寄せすぎることで起こるトラブル』だって存在するよ。ということです。

     

    まず最初に伝えておくと、僕も肩甲骨が寄る様に指導します。

    ただ、内側に寄せる様には伝えません。

    みなさんが一般的に肩甲骨を寄せています!という動作。実は、

    『背骨に対して内側かつ、上方に挙上』しています。

    これは肩こりのメインでもある『僧帽筋』(そうぼう)の力で

    首方向へ肩甲骨が引き寄せられるので、首を緊張させ見た目も短く見えてしまいます。これでは本末転倒です。

    結果として肩甲骨を寄せることを頑張って美容的にも運動的にも悪影響を与えているのです。

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    ではどうしたら良いか。。。それは

     

     

     

    『肘を首から最も離れたところに存在させる』です。

    やり方を説明いたします。

    肩に中指を当てます。

    脇下から肘にかけてを身体から離す様に伸ばします。

    すると肩が下がり鎖骨が出る様になります。

    そのポジションから腕を身体の側面につけると、腕が長くなった様に感じるはずです。

     

     

     

    手順

    1,肩に中指を当てます。

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    2,脇下から肘にかけてを身体から離す様に伸ばします。

     

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    3,腕を身体の側面につけると、腕が長くなった様に感じるはずです。

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    バッグを持つとき、PCの作業をするとき、車の運転をするとき、携帯を持つとき。etc.

    両肘が首から遠い距離を保ちながら日常生活を送るだけで、『肩のこらない筋肉の使い方』が養われてきます。

    そして実は、これが

    『肩甲骨を寄せる』ということになります。

     

     

     

    専門用語でいうと

    ジムで習う肩甲骨を寄せるは、肩甲骨の『上方回旋かつ内転』といい

    今回提案した方法は肩甲骨の『下方回旋かつ内転』と言えます。

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    肘を外へ突き出す動きは、『前鋸筋』(ぜんきょ)による肩甲骨の『外転』によるものですが、

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    この前鋸筋は筋膜的には肩甲骨を下方回旋かつ内転させる『菱形筋』と連動していると言われています。

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    つまり、前鋸筋を効かせて腕を下ろすと、筋膜の連動で菱形筋が作用し、肩甲骨の下方回旋かつ内転が発動し、

    肩こりのもとである僧帽筋による肩甲骨の上方回旋かつ挙上をおさえてくれることになるという仕組みを利用した方法です。

     

    肩こりが気になる方。首が短く鎖骨が埋もれがちな方。バレリーナの様に美しい所作を身に付けたい方。

    ぜひ日常生活に取り組んでみてください。

    色々な美と健康の発見に気がつけるはずです。

     

     

    『肩甲骨を寄せすぎることで起こるトラブル』だって存在する。

    それは『寄せる』を履き違えているから。

    肩甲骨を寄せるとは

    『肘を首から最も離れたところに存在させる』。

     

     

    『視点が変われば慢性も打開できる』

     

    REMINd

    Personal Face Trainer

    木村祐介